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水墨画・キリスト聖句・アメリカンフットボール・旅行など下手なもの徒然

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My Notes


気になることノート。徒然と個人的に気になったことやNews・書籍感想などノートしていきます。
特に、私は大学の卒論を大岡昇平の戦争体験について書き、それ以前・その後も戦争・テロ・貧困に触れ考える機会の多かった経験上、
これらをテーマにしたものが多くなるでしょう。

マイノート

■「アメリカを変えた102分」(2013.09.07)

やはりHistory Channelで、2011年頃、9.11同時多発テロより10年をむかえたということで大々的にやっていました。
「アメリカを変えた102分−102minutes that changed America」というドキュメンタリーです。 しかし地上波だけの環境の方や、普段これらのチャンネルをあまり見ない方は見ていないと思います。
かなり衝撃が強いので、見たくない人は見るべきではありません。しかし何が起こっていたのか知り・見るべきだと思っている人で機会を得ていなかった方は覚悟を据えて見るべきかもしれません。
原作のドキュメンタリーは実際に遭遇したカメラマンや一般の方の撮った映像だけで、異様な本当に恐怖を感じる102分をそのまま伝えています。長時間になるので、 独自の映像もまじえ編集されている短いバージョンもリンクしておきます。
テロの恐怖、それはあなたのすぐ傍にあります。無縁でも疎遠でもなく、現実あなたは日々ニアミスしているかもしれないのです。 日本では実感しにくいかもしれません(しかしオウムという化学兵器テロが起こっている)。確率は低いかもしれません。でも確率の問題なのです。0.1%あるなら、その0.1%は起こりうるし、未遂に終わるか遂行されるかはともかく、計画する側は計画しているのです。誰知れずヒタヒタと。
専門家でもない限り、備えるというのも難しいと思います。果たして何が正義で起因は何で真の巨悪は誰なのか、見極めるのも困難です。 しかし、それでも、それぞれなりに考える必要があるのではないでしょうか。遠くないどこかに潜んで機会を伺っている狂気に対して。

◆類似作品と思われるもの、Part1


◆類似作品と思われるもの、Part2


◆原作




■数十年ぶりに思い出す「戦艦武蔵のさいご」の衝撃(2013.09.02)

History Channelで「レイテ沖海戦」のドキュメンタリーを見て、レイテ沖海戦といえば大学の卒論でそれについて調べて書いたなということを思い出しました。 (大岡昇平の戦記小説「俘虜記」「野火」「レイテ戦記」について書いた)。
少しネットサーフィンなどしてみると、次は YouTubeで、「戦艦武蔵の最期」という動画を見つけました。戦艦大和があまりに有名ですが、戦艦武蔵も大和と同じ規模の当時世界最大の弩級戦艦、レイテ湾沖で大和以上に滅茶苦茶に集中攻撃を受けて沈んだ軍艦です。
奇しくも同じタイトルの書籍「戦艦武蔵のさいご」(渡辺清 著)は、小学生のころ習字教室でいらなくなった古い本のなかからもらって来て読んで、衝撃を受けた忘れられない本です。
著者の渡辺清さんは、作家ではなくこの艦に乗り込んだ水兵の生き残り、体験者です。
もともと朝日新聞社から「戦艦武蔵の最期」として出版されていたそうですが、私が読んだのは、童心社から児童向けにやや表現を改めた、 「戦艦武蔵のさいご」です。改めたといってもマイルドになったのではありません。
本当にそこにいた体験者として、被弾した兵士などがどうなったのか、生々しく、血なまぐさく、しかし本当の目に焼き付いたリアリティーで書いています。
小学生には少々きつい部分もあるかもしれませんが、本当の戦闘とは、ドラマやアクションのシーンのように、撃たれて「ウッ」とか言って、いまわの台詞を長々と言って、じゃあななどと言ってコトリと逝くなど、そんな格好のつくそんな状態ではないのだ、 ということが小学生の自分にもありありと分かりました。
そしてあまりに凄惨な戦闘の真っ只中に叩き込まれた表現があって、そんな戦争意義や軍国主義のくだらなさに怒りがこみ上げてくる部分も描いている部分が、非常に説得力があります。
これを読んだ当時(1982年くらい)は戦艦戦車のプラモデルが流行っていましたし、TVで見る戦闘は戦隊ヒーローやライディーンマジンガーZなどばかり、ガンダムは戦争の悲惨さについて描いていますが当時の自分にはわかりませんでした。
この頃中東戦争などあったはずですが、中学3年時の湾岸戦争まで戦争報道を見た記憶がありません。この本がなければ戦争のリアルについて考える機会はなかったでしょう。
動画をここに組み込んでおきます。本もぜひ多くの方に読んで頂きたいですが、入手が難しいようですね。残念ですが、導きがあって必要な時に必要な方に手に渡るよう祈念しておきます。